“いわゆる派閥”解散で問題は解決したのか 同じ問題を繰り返さないために

藤森祥平キャスター:
岸田総理が23日に述べました「中間とりまとめ案」です。

<派閥について>
▼「派閥からお金と人事を切り離して本来の政策集団に」
▼政治資金パーティーの禁止
▼人事の関与を一切認めない
▼政治資金規正法違反など、違反行為があれば政策集団は解散

麻生派、茂木派、森山派もこのルールに従ってもらうことで、“いわゆる派閥”ではなくなる。こうした表現を出してきたということになりました。

薄井シンシアさん:
これっていわゆる、すり替えですよね。元々問題は派閥ではなくて、お金をもらって報告しなかったということ。

派閥ってある意味では派閥でも、政策集団でも、勉強会でも、仲良し会でも全部一緒なんですよね。だから岸田さんとしては派閥をなくさないで、ただ派閥から人事の推薦は受けない。いろいろな圧力は受けないということでよかったんですよ。

私としては、やはりここは改善してほしい。お金の方も改善してほしいし、できれば次の選挙までに改善して欲しいと思っているので、次回選挙へ行くときにはそれを覚えておいて、考えて投票したいなと思ってます。

小川彩佳キャスター:
まさにその派閥を解散しても、看板のかけ替えに終わっては元も子もないわけですし、同じ問題が繰り返されないためにはどうしたらいいのか。例えば連座制ですとか、罰則の強化など様々言われていますけれども、何が必要だと思いますか?

データサイエンティスト 宮田裕章さん:
もう一つ重要なのは、やはり刷新というのはプロセスなので、刷新した先にどういう政治を目指すのかですよね。派閥というものが、これまでいろいろな人事をコントロールしてきたんですけれども、例えばこれからどういう議員を評価するのか、どういう人たちがリーダーになっていくのか。
例えばお金を使ってどういう政策に貢献して、国民に対して何を成したのかといったものをしっかり可視化して、評価していくっていう新しい案が必要ですよね。

一方で、もうお金の流れがPDFでしかなくて、検索も通らない。もう透明化とは程遠いような状況なので、こういった透明化、デジタル化の中で新しい政治をいかに目指すか。これがやっぱり重要な部分かなと思います。

小川キャスター:
民間では当たり前のことなんですけどね。