能登半島地震の直後に現地入りし、支援活動にあたっていた大分県日田市のNPO法人に被災地の現状について取材しました。

(NPO法人リエラ・松永鎌矢代表理事)「炊き出しも十分に足りているわけではないし、3日とか4日に1回、温かい食べ物が食べられる状態」

NPO法人リエラの代表・松永鎌矢さん(34)は、最初の地震から2日後の1月3日に石川県能登町に入り、町などと連携して、避難所に物資を届ける活動や炊き出し支援の調整などにあたりました。

(松永鎌矢代表理事)「日田の水害のように泥に浸かっている。水害もあったり地震もあったり津波もあったり、いろんな場所に行けば行くほどいろんな災害が混在している厳しい状況」

松永さんは日田市に戻った1月19日、市役所で報告会を開き、断水の長期化や支援者の不足などから、いまだ災害関連死を防ぐための環境が整っていないと訴えました。

(松永鎌矢代表理事)「1週間ぐらいで状況を改善していかないといけないが、改善してくれる人もいないし、避難所に段ボールベッドを移送しましょうと言っても、そもそも食べ物でまだ物流が詰まっている」

こうしたなか、県民がいま被災地のためにできることについて松永さんは、義援金の寄付や受け入れ態勢が整ったのちにボランティアに入ることを挙げています。

(NPO法人リエラ・松永鎌矢代表理事)「すぐどうにかできる状況じゃないので、少し待っていただいて、気にかけてもらうことも被災者の方々は心強いと思うので、息長く応援をしていただきたい」

NPO法人リエラは今週末にも再び能登町に入り、着工が始まった仮設住宅で必要な物品の手配などに取り組む予定です。