「日の丸」を背負うのは九州学院高校出身の石田大河(いしだ たいが)選手。
男子7人制ラグビーの日本代表です。
パリオリンピックへのメンバー選考を控える中、現在、育児に奮闘中です。
日本代表の育児事情です。
去年11月。7人制ラグビーの男子日本代表はアジア大会で優勝し、パリオリンピック出場を決めました。
その大会でチーム最多となる5つのトライを決めたのが、九州学院高校出身の石田大河 選手。

試合中は、「タイガ」の名の通り、トラのような鋭い目つきですが…
ひとたび我が子を抱くと満面の笑みがこぼれます。

パリオリンピック出場を決めたアジア大会の後に第一子となる怜大(れお)くんが生まれました。
子どもの誕生を受け石田選手は、選手人生の中で大きな決断をします。
7人制ラグビー日本代表 石田大河選手(26)「ラグビーと同じ熱量で『ラグビーも100、家族との時間も100』で頑張りたいと思っています」

代表チームを一時的に離れ、いわゆる「育休」を取る決心をしました。
オリンピック前のチームにとっても大切な時期。
なぜ育休が取れたのか?
きっかけとなったのは、おととし就任したイギリスはロンドン出身のサイモン・エイモーヘッドコーチの考えでした。
7人制ラグビー サイモン・エイモー ヘッドコーチ(44)「家族を持つということはとても素晴らしいこと。選手の人生を支えるのも私たちスタッフの役目だと思っている」

家族と過ごす時間の重要性を説いたと言います。
石田選手「そのおかげでこうやって家族に専念出来ているので、サイモンヘッドコーチだったり協会の人たちには感謝しています」
石田パパの家での働きぶりは…?

石田選手「日ごろやっているのでうまくできたと思います」
妻・彩乃さん(28)「育休中いろいろやってくれて助かっています。この(怜大くんが)新生児の時間を家族3人で過ごせるのはありがたいこと」

ただ、育休中とはいえオリンピック日本代表の座が確約されているわけではなく、トレーニングは欠かせません。
石田選手「環境を言い訳にせずにしっかり自分ができることを毎日毎日積み上げていく」

代表としての体力やスピードが衰えないように務めています。
石田選手は今月からメンバー選考を兼ねた海外遠征に合流します。
石田選手「まずはメンバーに入って(妻と子どもの)2人をパリの舞台に連れていくというのが今の一番の目標です」
日の丸を背負ったパパの大きな背中を見せるため、意気込みは十分です。
