任期満了に伴う東京・八王子市長選挙の投開票が行われ、自民党派閥の裏金事件の逆風の中、自民党と公明党が推薦する初宿和夫氏が初当選を果たしました。

初宿和夫氏
「この選挙戦非常に厳しかった、そういう実感はございます。多摩のリーディングシティではなく、日本のリーディングシティ、それぐらいを目指してやっていきたい」

東京・八王子市長選を制したのは、元都職員の初宿和夫氏(59)です。

初宿氏は自民党と公明党の推薦を受けて、6万3838票を獲得しました。

一方、立憲民主党や共産党などが支持する元都議の滝田泰彦氏(41)は、5万7193票を獲得するも及びませんでした。

滝田泰彦氏
「このような結果になりましたことを、まずは私の力不足、お詫びを申し上げます」

自民党の萩生田前政調会長の地元、八王子で行われた今回の市長選は、自民党の派閥の裏金事件がどう影響するかが焦点の一つとなっていました。

投票率は38.66パーセントで、前回を7.2ポイント上回りました。

TBSが行った出口調査によりますと、初宿氏は公明支持層からは8割以上の支持を得ましたが、自民支持層は6割弱、無党派層からの支持は2割弱にとどまりました。

一方、滝田氏は立憲支持層の8割をまとめ、無党派支持層のおよそ4割の支持を得ました。

また、投票に際して自民党の派閥の裏金事件を考慮したか聞いたところ、およそ7割が「考慮した」と回答しました。