家屋の1階部分が崩壊してしまうワケ

避難する間もなく、つぶれる家屋…。

これはその実験映像ですが、大きな揺れが起きてまもなく、家屋は大きく揺さぶられ、壁や柱が崩壊。1階部分が一気に潰れます。

一方、同じ揺れでも、こちらの家屋は崩れません。その違いは「耐震化」にあります。

防災科学技術研究所:福井弘久研究員「1981年以降の建物であれば震度6強が起きても人命を守るという設計になっている」

阪神大震災では、耐震基準が強化された1981年以前に建てられた建物に被害が集中。その教訓から以後、国は住宅の耐震診断や改修を促進し、補助金も出すようになります。

そうした結果、81年の耐震基準に適合した住宅の割合は、全国平均で87%に上昇。ところが、珠洲市は51%と、全国平均を大きく下回っていたのです。