現役プロ野球選手では史上初の試み!?

メジャーリーガーのようなロン毛で注目を集め、投げては3年連続二桁勝利の西武のエース高橋光成(26)が、現役選手としては“異例の挑戦”をしようとしている。

昨シーズン終盤、高橋が見たことのないグローブを使っていた。それについて本人に尋ねると「これですか?あ、そうなんですよ。自分でスポーツブランド作っちゃいました」とにんまり。昨シーズン、自身のロン毛をモチーフにした“なりきりグッズ”をプロデュースした男が、今度は自らの“スポーツブランド”を作ってしまったのだ。

「好奇心旺盛なんで!やりたいと思ったらすぐやりますよ」と話し、ブランド作りのきっかけは、メジャーリーグで活躍するブルージェイズ菊池雄星(32)だったという。「去年、メジャーで使ってたんですけど、雄星さんがグローブを作っていたんです。売ったりはしてないんですけど、作れるっていう事実を知って。僕も元々グローブが好きだったので、じゃあ自分のブランド作っちゃえって作りました」と西武時代からの大先輩にインスピレーションを受け実現に至った。

やると決めたらすぐ動く。22年シーズンのオフから始動し、グローブの生地や形、大きさや厚みなど自らサンプルを確認しながら最高の形を模索し、去年9月ごろに完成。ブランド名はDominate(支配する)の「D」、Kingの「K」、そして三振やスリーアウトなどの意味を持つ「Ⅲ」を加え『DKⅢ(ディー・ケー・スリー)』と命名した。投手用のグローブをはじめ、キャップやアンダーシャツなど他の野球用品も展開予定。今後、正式に発表される。

考え抜かれた名前には「マウンドって孤独なんですけど、DKⅢを見て『よし、支配するぞ!』と勇気づけられたらなと思って」と願いが込められている。さらに「野球人口も減っていますし、プロ野球選手を知ってもらう一つのきっかけになればいいですね」と日本の野球人気の復興にも想いを寄せた。