檜皮葺の葺き替え作業も見学

いや~とても貴重な体験でした。
そして最上階では、檜皮葺の葺き替え作業も行われていました。

ひわだや 佐々木真代表
「間隔はだいたい1センチ2ミリで並べて6枚ほど並べたら竹釘で止めていきます。竹釘は口の中に入れます。皮って厚い・薄いが多少ありますから、ここちょっと低いなと思ったら優しく打って高いと思ったら強く打ってなるべく平らに葺いていくわけです」
関谷アナ
「さっきのスピードの中でその調整されていたんですか。今、口の中に竹釘がけっこう入ってますよね」
佐々木さん
「だいだい30~40本くらい一度に入れます」
関谷アナ
「すごいですね」
佐々木さん
「いえいえ、仕事ですから(笑)」

葺き替えに使う材料作りも大変で先の尖った檜皮包丁を突いて引っ掛けるように薄いヒノキの皮を繋いで、台形の形にするんですが、これもすべて手作業になります。

関谷アナ
「昔からこの技術は一緒なんですか?」
佐々木さん
「そうですね。だいたい鎌倉時代に今の工法が定着したと言われています。約千年以上の歴史があるようです」

そして今回特別に塔の上辺りからも撮影させて頂きました。

1月19日からは、五重塔を囲むシートにプロジェクションマッピングの演出が施されることになっています。楽しみですね。

近隣では大内塗の絵付け体験も

お楽しみスポットは公園内だけではありません。すぐ近くにある長州苑では、あることが体験できるんです。それは何かというと・・・。

関谷アナ
「長州苑さんでは大内人形の絵付け体験ができるんだそうです」

いわゆる大内塗りではなく、ちょっと小さめの人形にアクリル絵の具で絵付けをします。ご指導頂いたのは長州苑の大谷さんです。

長州苑 営業部長 大谷拓実さん
「最初、髪の模様、全体の柄ですね、柄を描いてから最後に目、鼻、口を描いた方がバランスよく描けますので」

アクリル絵の具なので、渇きも早く、完成品は当日持ち帰ることが出来ます。私はテレビ山口のキャラクター・テレオンを大内人形にしてみたんですが・・・。

関谷アナ
「ちょっと右に寄ったけど、えかろー!さぁいよいよ、最後の難関、顔を描いていきます」

テレオンの顔、覚えていると思ったんですが…

関谷アナ
「見本が来た、かわいいのが来た、ありがとうこざいますそんな、すいません、そんな」

大谷さんに見本を準備して頂いて、助かりました。

関谷アナ
「出来ました、テレオンお姫様です」

形は丸いですが、テレオンです。ちゃんと尻尾もあります、はい。お殿様と並べてみるとこんな感じ♪さらに近々、特別なイベントもあるんです。

大学生とのコラボイベント

関谷アナ
「こちらで絵付体験した大内人形をアレンジするイベントがあるんですよね。
山口大学国際総合学部・谷田真保さん
「こちら後ろに穴があいているので棒をさしてもらってコマになります」

山口大学の地域活性化と文化継承がテーマのゼミに参加している皆さんが、1月20日と21日限定でここ長州苑で体験イベントを行うんだそうです。

山口大学国際総合学部の学生
「イベントは1月の20日、21日に実施予定になります。こちらの徳地和紙を使ったタペストリーと文香をつくる体験も同時に実施予定です。皆さん、お待ちしてま~す」

今回の大改修では、こんな募集もされていました。瑠璃光寺では五重塔の葺き替えに使用する檜皮に名前などを書いて奉納される方を募っています。1万円ですが、国宝の一部に名を残すことになるようですよ。

そして、山口市の礎を築いたといわれる大内氏ですが、その歴史がよくわかる本があるんです。それは「大内氏がわかる本」です。入門編、興亡編、文化交流編と3冊ありましてイラストレーターのtaecoさんによる親しみやすいイラストでわかりやすくまとめてあります。

大内氏と関わりの深い瑠璃光寺のある香山公園は五重塔改修中の今でも、いろいろと楽しめます。是非、皆さんも今の瑠璃光寺を訪れてみて下さい。