江戸時代の阿弥陀如来坐像を特別公開

関谷アナ
「よろしくお願いします。今しか見られない坐像があると伺ったんですが」

瑠璃光寺 住職 渡邉博志さん
「ご案内いたします」

本堂横の特別展示スペースに入ると・・・

渡邉住職
「五重塔の中に安置されている阿弥陀如来坐像と大内義弘公の銅像なんですけども、今こちらに移しておりまして、阿弥陀如来坐像は一部、江戸時代に修復したところはありますがほとんどがこうして残っている状態です」
関谷アナ
「こんなにしっかりと見ることができるのは今だけになるんですよね」
渡邉住職
「そうですね。修理が終わりましたら元の塔の中へ納めますので、是非、皆さんここでお手を合わせて頂きたいと思います」

こちらは毎日午前9時から午後4時まで公開されています。

五重塔修復現場に潜入!

関谷アナ
「普段は入ることが出来ない場所に入らせていただいています。特別に瑠璃光寺五重塔の現場を見学できるということで、現場責任者の渡辺さんにご案内いただきます。よろしくお願いします」

協和建設工業 建築事業部係長 渡辺敦之さん
「よろしくお願いします」
関谷アナ
「今どういった状況なんですか」
渡辺さん
「このたびの工事は檜皮葺という植物性の屋根の葺き替え工事をしています」
関谷アナ
「わぁー、久しぶりに見ました、瑠璃光寺五重塔」

国宝瑠璃光寺五重塔は1442年に建立されたもので、日本三名塔の1つに数えられています。今回、特別に改修中の現場に入らせて頂きましたが、建立当時から使われている柱もありました。

600年前の建立時の柱も

渡辺さん
「この柱がですね、約582年前に建てられた建立当時の材料じゃないかと思っています。木というのは100年に3ミリ程度自然に痩せていくんですよ。ちょうど18ミリくらい痩せててもおかしくない」

そして大正時代の改修の折に、ひび割れを木で埋めた跡もありました。雨などの水分が柱の中に入るのを防ぐ措置なんだそうです。さらに上に行くと・・・。

関谷アナ
「わ~凄いですね」
渡辺さん
「まだ修理する前の部分ですけど、大正4年か5年に葺き替えたものかなと考えています。大正時代の檜皮を残して修理ができないかと今検討しているところです。文化財の場合は使えるものはそのまま残して次の時代につないでいく工事になります」

関谷アナ
「あの鐘もこんな至近距離で見たのは初めてです。わ~、すごいですね屋根の断面も。こんな間近で見るのなかなかないですもんね」