“検察審査会”と“国会審議” 真相解明は新しいフェーズへ
井上貴博キャスター:
日本は法治国家ですので、証拠に基づいて捜査することは当然だと思います。その中で、できれば脱税で立件できないものかという感じがしますが、検察としても、踏み込みたくても法律を変えないと踏み込めない。では、その法律を変えられるのは誰かというと、政治家しかいないわけです。
産婦人科医 宋美玄さん:
国会議員たちは、自分たちを縛る法律を作るときに、逮捕のハードルを上げているという話もありました。検察審議会でもう一度捜査しても、無罪になる可能性が高いと。なので、派閥を解消するという話に繋がってくるのかなと感じる。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
事件の全容が明らかにならないものだから、その目くらましとして、派閥の問題にシフトしている。
ただ実際には、検察審査会での議論が進むのと並行して、国会でも真相解明が動き出す。捜査には、きょうでひと区切りつくが、今後、真相解明は、検察審査会と国会という新しいフェーズに移ると見た方がいい。
もし大物が逮捕されていたら、国民が溜飲を下げて、追及は終わり、という可能性もあったが、実際には、検察審査会、さらに国会審議が続くので、むしろ自民党にとっては不利になってきているという見方をする人もいる。

産婦人科医 宋美玄さん:
ただ、国会審議で野党が追及しても、のらりくらりとかわされるのでは?
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
まだ真相解明が進んでいませんので、証人喚問など、関係者を国会に呼んで議論をすることは可能だと思います。
井上キャスター:
自浄作用がないのだったら、第三者委員会を設置して、第三者に調査してほしいと思うのですが…