■「本当に久しぶり」BA.5 デルタ株のような肺炎の症状
山内キャスター:
いま入院している方の症状から、今の傾向が見えてくるのではないでしょうか?
13日にふじみ野救急病院に入院した患者さんです。
70代の男性で、ワクチンは3回接種済み、基礎疾患のある方でした。運ばれてきたときには、集中治療室で酸素投与が必要な重症だったということです。そして先生が気になったのが、デルタ株が流行したときのような、肺炎の症状が見られた点です。
多く見られる症状について鹿野院長は、「『BA.1』は『BA.2』に比べて症状が強い人が多い。入院患者の約3分の1は酸素投与が必要」という特徴が見えてきているということです。ホランキャスター:
先ほども少しお話しくださいましたが、BA.5の特徴について肌感覚で感じていることを教えてください。
ふじみの救急病院 鹿野 晃院長:
12日に、本当に久しぶりに重症のコロナ肺炎の方が来られました。今まで高齢者で流行っていた、誤嚥性肺炎とは全く違う、デルタ株のときのような肺炎です。今はECMOを回している高度救命センターに搬送して、やっています。これは本当に久しぶりで、デルタ株の恐ろしい特徴をBA.5が持っているのではないかと最大限に警戒を強めて、切り替えたところですね。
井上キャスター:
それは、ワクチン接種が3回か4回かでも、大きな差があると考えればいいですか?
ふじみの救急病院 鹿野 晃院長:
12日、重症の方が2人来られて、少なくともECMOを回すことになった方は、ワクチンを1回も打たれてなかったんですね。もう1人の方も、久しぶりにデルタ株っぽいコロナウイルスの肺炎でしたが、この方はワクチンを3回打たれていました。一応人工呼吸器をつけていますが、最重症まではいっていなかったので、やはりワクチンはある程度重症化を予防する効果があるのではないかと感じましたね。
井上キャスター:
同じオミクロン株でも亜種ということで、少しずつ特徴が変わってきているということです。