ニーズは生鮮食品以外にも…

JR東日本 新潟支社 地域共創部 和方康さん
「医療関係品だとか、新幹線ってトラックと比べると揺れが少ない安定性もあるので精密機器だとか、雪の中でも新幹線は安定して走ることができるので、新潟においては強みかなと」

現在は乗客がいる新幹線に荷物を乗せて駅と駅の間を運んでいますが、今後は荷物の積み下ろしの時間を取れる車両センターの間を走る多量輸送の事業化も検討しています。

新潟県内でも去年、東京の車両センターから新潟の車両センターへ臨時列車で商品を運ぶ実証実験を実施。往復で合わせて900箱の荷物が輸送でき、新潟駅で開かれた「東京のものマルシェ」では都内の有名店のお弁当などがお客に大人気でした。

荷物がこれまでのように届かなくなる…そうなってしまった場合、首藤教授はこれまで全国各地に届けられていた生鮮食品も輸送に時間がかかると傷んでしまうため出荷ができなくなり、生産者も大きな打撃を受けることになると指摘しています。

インフラの一つともいえる物流の未来を守るために、私たちにもできることがあります。それは、「1回の配達で荷物を受け取る」ことです。

去年10月の1か月に再配達された荷物は11パーセント、割合で見るとそう多くないと感じるかもしれませんが、これを労働力に換算すると年間6万人のドライバーの労働力に相当します。

再配達を減らすために…
・確実に受け取れる日時を指定
・街中にある宅配ロッカーやコンビニ受け取り、配達通知アプリなどの活用
・送料無料のサイトもありますが何回も注文するのではなく「まとめ買い」を