帝国データバンクが全国の企業を対象に行った調査によりますと、物流業ではおよそ7割が「人手不足」だと回答。

すでに多くの企業がドライバー不足を感じている中、労働時間の短縮により輸送能力が低下し、これまでのように荷物が運べなくなると懸念されているのです。
国の検討会は何も対策を講じなかった場合、営業用のトラックの輸送能力が2024年に14.2%、2030年には34.1%不足すると試算しています。
立教大学経済学部 首藤若菜教授
「今までは1日で届いていたものが2日かけて届くとか、工場の現場で部品が届かなかったり原材料が届かなかったりすれば、当然生産はできなくなるので、工場は停止してしまう」

運送会社は様々な工夫でこの局面を乗り越えようとしています。三条市のマルソーが取り組んでいるのが中継拠点の活用です。
新潟と東京を行き来する場合、これまでは1人1台で往復していましたが、群馬にある中継拠点で荷物を乗せたままドライバーがトラックを乗り換えることで、ドライバーは1日で新潟へ戻ることが可能になります。ただ、こうした仕組みを確立するには今以上の人手が必要です。

渡邉雅之社長
「元々集まらない業界が、さらに集めなきゃいけないということですから、正直相当厳しいと思いますよね」














