イブニングニュースでは「地震への備え」「いまできる防災」についてシリーズでお伝えしています。3回目は岡山・香川の広い範囲で起きると予測される「液状化現象」についてです。

南海トラフ地震「揺れている時間が長いから液状化は起きる」

(岡山大学 松多信尚教授)
「南海トラフは起きる、間違いなく起きる。その揺れに関しては、岡山あたりだと本当の地震の震源の直上ほどは揺れません」

「ただ時間が長いんですね、揺れている時間が。そうすると『液状化』だとかそういうことは起きると思う」

断層や津波などの研究を進める、岡山大学の松多信尚教授です。近い将来必ず起きるといわれる「南海トラフ地震」では、岡山・香川の広い範囲で「液状化現象」が起きると警鐘を鳴らします。

(BSN新潟放送 工藤淳之介記者)
「車が4台ほど、前方に傾く状態で沈み込んでいます」

能登半島地震では「建物が傾き、道路が隆起」

地震の強い揺れによって地盤が液体状になる「液状化現象」。

今回の地震では、震源近くの石川県だけでなく、新潟県など広い範囲で地面の「液状化」が起きたとみられ、全容は明らかになっていませんが、建物が大きく傾いたり、道路が隆起したりするなど被害が出ています。

地震発生後の2日から現地調査に入った松多教授。「液状化現象」の被害も目の当たりにし、影響の大きさを感じました。

(岡山大学 松多信尚教授)
「5日まで現地で調査をしていて、本当にひどかった珠洲市・輪島市などは、なかなか入っていけなかったんです、まだ道路も途絶えていて」

「ただ能登ではなくて、金沢だとかそういうようなところの平野のところなんかについても『用水路』の脇のところは揺らされて。液状化もあって崩れたりとか、道が波打ったりとかしてると。そうすると、そこは車が通れなくなるんですね」