非課税保有期間が無期限に 生涯投資上限額は1,800万円に

【平】大きなポイントは2点あります。それは──
 ◎非課税保有期間
 ◎非課税保有額の変更です。

まず、『非課税保有期間』についてですが、旧NISAでは「一般NISA」と「つみたてNISA」という2つの制度があったのですが、それぞれ最長でも「5年間」「20年間」という非課税の期間が“無期限”となりました。

【住】期間に制限があったということは、たとえば一般NISAでは投資から5年経過した場合、6年目以降は課税されていたということですか?

【平】はい、新たに手続きを取らなかった場合、課税されていました。そのため、課税される5年経過前に売却するといった手段を選択する人もいました。

【住】もう一つのポイントは、非課税保有額が変更されたということですが、具体的にどのような変更が行われたのですか?

【平】これまでは “1年間の非課税枠”は──
「一般NISA」で120万円
「つみたてNISA」で40万円となっていました。

それも「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらかを選択しなければならなかったため「一般NISA」を選択した場合は、非課税の期間が“5年間”でしたので「600万円」まで、「つみたてNISA」を選択した場合は期間が“20年間”でしたので、「800万円」までの投資が非課税でした。

今回は「成長投資枠」と「つみたて投資枠」という2つの制度が設定されましたが、両制度の“併用”が可能となりました。

1年間の投資枠は──
成長投資枠」が240万円
つみたて投資枠」が120万円で、年間「最大360万円」の投資ができます。

また、非課税の投資枠は「成長投資枠」が1,200万円で、2つの制度の合計で1,800万円に拡大されました。

【住】かなり大きな変更といえそうですね。長崎の方の反応は、いかがですか?

【平】十八親和銀行の担当者に話を伺いました。