新潟県内各地の海岸で石川県などから合わせて30隻以上の漁船が漂着しています。能登半島地震の津波で流されてきたと見られています。こうした漁船、所有者がいるため勝手に動かすわけにはいかず。今後、どうしていくのか目途がたっていないのが現状です。

「一隻ありますね」

新潟県上越市長浜に打ち上げられた一隻の漁船。
能登半島地震の津波で石川県から流されてきたと見られています。

【上越地域振興局 水野隆 副部長】
「海上保安署から1月6日に連絡頂きまして…」

500メートル先にも漁船が打ち上げられていました。


【上越地域振興局 水野隆 副部長】
「大きな災害だったことを改めて痛感しているところです」

漂着船は石川県と富山県から流されてきたと見られ。確認中の船と合わせると31隻に上り、上越市を中心に村上市まで県内各地で確認されています。

新潟市北区の海岸にも…

【新潟漁業協同組合 高木淳孝さん】
「私も漁師やってますんで、非常に悲しい気持ちになりました」

漁船は側面が割れ、周辺には破片が落ちています。

新潟漁業協同組合が8日に撮影した写真には船にアルファベットでIKの文字が…

【新潟漁業協同組合 高木淳孝さん】
「漁船番号という番号がありまして、先頭の頭文字にアルファベット2文字つくんですよ。新潟だとNG 、石川だとIKと。そのIKの文字が見えたので、これは石川からの船だなと」

この時期、天候が荒れるため、漁船は流されないようロープで固定されています。また、これらの漁船は個人の所有物のため勝手に移動することはできないということです。

【上越地域振興局 水野隆 副部長】「これから持ち主の方とお話させて頂いて、どのようにするかということになっていくかと思います。今のところまだどのような対応するか決定していません」

所有者と連絡を取り、今後の対応について協議していくということです。