バックカントリーでの遭難は、15日だけでなく、この週末も相次ぎました。
大自然を味わうことができる半面、雪崩などの危険とも隣り合わせのアクティビティの、守るべきルールを聞きました。


小雪がちらつく白馬村のスキー場では、15日も多くのスキーヤーやスノーボーダーが雪の感触を楽しみながら滑っていました。

一方、スキー場での滑走とは、また違った楽しみ方で人気を集めているのが、手つかずの雪山の斜面を滑るバックカントリーでのスキーやスノーボードです。


白馬村では、14日、八方尾根の南側の斜面でバックカントリースキーをしていた宇都宮市の林正浩(はやし・まさひろ)さん30歳が、雪崩に巻き込まれて死亡したほか、13日は、オーストラリア国籍の46歳の男性が、バックカントリーでスノーボード中に道に迷い、県警に救助されるなど遭難事故が相次いでいます。

常にリスクを伴うバックカントリーとどう向き合うべきか。

自身も楽しんでいるという白馬村観光局の福島洋次郎(ふくしま・ようじろう)事務局長はー。


白馬村観光局 福島洋次郎事務局長:
「自然の中に身を置くということなので自然のことをきちんと学ばない限りは、自分にその危険が及んだり、一緒に行く仲間に危険が及ぶので、きちんと準備をすべきだと思います」

福島さんが勧めるのは、地元の雪山の状況や天候に詳しい、現地のガイドとともにバックカントリーを楽しむ方法です。

白馬村観光局 福島洋次郎事務局長:
「きのうきょうの雪の状況じゃなくて、何週間前にどんなことが起こったか分かっているのが地元のガイドなので、そういったところも考えてルートを決めてくれる」

村内のスキー場でもバックカントリーのような新雪を楽しむことができる圧雪していないコースも増えていて、天候や状況に合わせて無理をしない場所選びをしてほしいと呼びかけています。


白馬村観光局 福島洋次郎事務局長:
「手つかずの自然なので誰かが管理してくれているわけではないので、自然を相手にするということはこういうことだと理解した上で、敬虔な気持ちで山に入っていただければ」