なんとか復旧しホテルを「復興の拠点」に

美湾荘 スタッフ白髭哲さん:
「ここになるともうこれだけ開いていて。渡るとき注意してくださいね。落ちたら大変ですから」

地震が発生したのは、元日の午後4時10分。客室にいた人たちはくつろいでいる時間帯でした。館内にいた150人の宿泊客は幸い全員無事でした。スタッフの白髭さんは、無我夢中で避難誘導にあたりました。

美湾荘 スタッフ白髭哲さん:
「お客さんもチェックインしていた時間帯なので、本当に使っていたまま、着の身着のまま飛び出して。部屋のところが、向こう側壁見えちゃって。どこのフロアもこんな感じになっている。まず最初は客の避難誘導、それ一点ですよ。とにかくお客さんに無事に避難してもらうことの一点突破で、ほかのことは考えられずそれだけだった。避難誘導した後に改めて館内を回って思ったのは、自力では再建出来ないような状況だなと。本当に言葉を失うような感じ」

美湾荘では幸いにも、温泉施設に大きな被害は出ませんでした。ホテルでは今後、復興支援のために能登半島を訪れた人の拠点にしたいと考えています。

美湾荘 スタッフ白髭哲さん:
「正直言って客を泊められるような状況ではないが、建物があって畳があって、水が漏れていない場所もあるので、何のサービスもできないが、災害復旧に全国から集まってこられる方に泊まってもらえるような場所にだけは何とかしたい」

今回の能登半島地震で地元の産業は大きな被害を受け、復興までは長く険しい道のりが予想されます。そうした中でも、困難を乗り越えようとする人たちのたくましい姿がありました。

(tbc報道部 阿部航介記者)