地面が「パクパク」と呼吸をするように…
(平野安興さん・2022年)
「べとべとの泥水が地面の上まで上がっていた」
三重県桑名市多度町に住む平野安興さんは、7歳の時に昭和東南海地震で被災。自宅の庭で液状化現象を目の当たりにしました。
(平野さん)
「液状化。ヘドロがべとべとだった」


また、桑名市長島町の丹羽量平さんは、平野さんの自宅から約11キロ離れた「国民学校」で被災。当時、9歳でした。
(丹羽さん)
「運動場に出たら地面が『パクパク』と呼吸をするように割れたり、閉まったりしている」

丹羽さんの証言を聞いた「地盤工学」が専門の名古屋大学の野田利弘教授は。
(名古屋大学・野田利弘教授)
「東日本大震災でも『ぱくぱくする』ような映像が残っているのでそれと同じような現象が起きた。また大きな地震がやってきたら再液状化、つまり液状化がもう一回起きる。液状化は何度でも起きる」

そして12日、名古屋市内で「液状化」について聞きました。
(20代会社員)
「(液状化で)地面が割れている状況は映像で見た。今度、福島県の方に引っ越す。内陸ではあるが、いつ(地震が)きてもおかしくないので、備えはしておこうと思う」
(60代無職)
「(液状化は)怖い。下から水が押し上がってくるのは…すごいですよね。今回の能登半島地震も。(Q.どこに住んでいる?)清須市。東海豪雨を経験しているから水が怖いです。きちんと(ハザードマップを)見直ししないといけない。いつ(地震が)くるかわからないし」
(50代会社員)
「(Q.どこに住んでいる?)刈谷市。周りは昔は田んぼだったので(地盤が)ゆるいはゆるいと思う。ハザードマップっていうんですか、ここが危険だという。それで取ります情報は」

ひとりひとりが自分の暮らす街の想定される「液状化」のリスクを今一度ハザードマップで確認し、建物の耐震化をチェックすることが大事です。