三重県が、罰則の付いたカスタマーハラスメント防止条例の制定を検討し、きょう議会側に説明しました。

三重県が検討している「カスハラ防止条例案」では、長時間にわたる罵倒などの行為を「特定カスハラ」と定め、悪質な行為に対し知事が「禁止命令」を出しても改善されない場合、50万円以下の罰金など全国初の罰則規定を盛り込む方針です。

きょうは、県の担当者が条例の意義や「禁止命令」を出すまでの流れなどを議会側に説明しました。

(三重県雇用経済部 稲葉崇副部長)
「事業者による事業活動を守ることを条例制定の目的にしたいと考えている」

一方、議員からは客側が不当な罰則を受けることがないよう、「第三者がフェアに判断できる証拠開示の仕組みも必要」などの意見が出ました。