能登半島地震で多くの住民が避難生活を続けている石川県珠洲市では、13日から始まる大学入学共通テストに向けて、受験生が会場のある金沢市へ出発しました。

保護者らが用意した横断幕

飯田高校の角秀明校長は「自分の人生に夢と希望を持って頑張ってほしい。飯高生は必ず乗り越えられます。しっかりと頑張ってください」と受験生を激励しました。

飯田高校では3年生42人が金沢市内の大学で13日から2日間にわたって行われる共通テストに挑みます。

受験生は…
「電気がないので、夜暗い中で勉強もしづらかったりして、なかなか勉強できなかった。周りの人に支えられて受験できると思うので、周りの人に感謝して受けてきたい」

保護者は…
「暗いニュースばかりなんで、ここでひとつ、良い結果を残して未来の1歩になればと考えている」

見送る保護者ら

出発式には、就職を決めた3年生や先生らが応援に駆け付け、メッセージカードを掲げて受験生を送り出していました。今回、石川県内で本試験を予定していた受験生が被災し受けられない場合金沢大学での追試験を受験できる特例措置が取られています。