創業400年以上の静岡市の老舗では自然薯のとろろにカツオだしの味噌汁

静岡市丸子でとろろ汁を提供している、創業400年以上という丁子屋の14代目店主も、自然薯のとろろ汁は静岡を代表する伝統食だと言います。

<丁子屋 14代目丁子屋平吉こと 柴山広行さん>
「丁子屋は自然薯でとろろ汁をつくってきたからこそ、こんなに長く親しまれているのだと思います。自然薯は日本在来の作物で、代々種が受け継がれてきた食材。丸子の自然薯は香り、粘りは他にない名産品だと思います」

器を逆さにしても落ちないほど粘りの強い自然薯のとろろ

丁子屋で提供しているのは、とろろを鰹だしの味噌汁で伸ばしたものだそうです。

【自然薯のとろろを鰹だしの味噌汁で伸ばした 丁子屋の丸子定食 1630円】

とろろ汁の伝承者ともいえる柴山さんですが、県内にカツオ以外のだしを使ったとろろ汁があることを知ったのはつい十数年前。「うちは少なくとも100年くらい前からずっとカツオだしと味噌汁でやっていたので、自然薯の生産者からカツオ以外のだしも使われていることを知らされてびっくりしました」

前田教授は実際に静岡県内22か所を回り、飲食店や家庭でとろろにどんなアレンジをしているのかを調べました