能登半島に甚大な被害をもたらした地震は、石川県内の観光業にも大きな打撃を与えています。創業220年の老舗旅館では天井が崩落し、至る所に亀裂が入っていました。
震災から10日目 被害も…店を開け思わぬ再会
石川県輪島市。被災した町に冷たい雨が降りつけていました。
震災から10日目。営業を再開した衣料品店があります。店内にはまだ亀裂が入ったまま。修復のめども立っていませんが、地元の人たちの要望に応えたいと、家族総出で店内を片付け・再開にこぎつけました。

「(避難所で)お風呂がきのうから始まったので、肌着の問い合わせが多くて、あるだけなんですけど、在庫もなくて」

早速、店を訪れた人は…
来店客
「(Q.何を買った?)下着。(Q.これまで肌着は?)つぶれかけた家にあったので、そこに(取りに)入って。でも疲れてしまったね」

店を開けたことで、思いがけない再会もありました。震災以来、連絡が途絶えていた友人が店を訪れたのです。無事を確認した安堵からか、涙を流す様子も。

ただ、先の見えない不安が払拭されたわけではありません。
ーーー家は大丈夫やった?
「ダメですわ」
ーーーつぶれた?
「つぶれたというか ほとんどダメやわ」

















