寝静まったまちを余震が襲う
そんな中で夜を過ごした。まちが寝静まった頃に震度4や震度5強の余震に、約1時間おきに襲われる。ついに地震ではない”さ細な揺れ”も余震ではないかと疑ってしまうほどに。ある被災者は、「夜になっても心と体を休めることができない。被害がひどくなる」と話していた。

珠洲市で2日間取材を続け、私はようやく4日午前、和菓子店「多間栄開堂」の多間淳子さんと避難所で再会することができた。創業約百年、地元の銘菓を作り続けてきた多間さん。大地震が発生した1日夕方は、正月用のお菓子作りをしていたという。
多間さん「家族は無事だったけど、店は崩れてしまった。今から様子を見てくる」

















