糊置職人『着物文化があるということを覚えてもらうことが大事』

 1か月後、向かったのは京都市内にある工房。補修を依頼するのは、この道53年、糊置職人の諸頭博さん(74)です。

 (清水さん)「ここもやってほしいです。赤いところをなるべくなくしたいんです」
 (諸頭さん)「この大きい部分だけ?」
 (清水さん)「はい」
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 細かい柄の上に糊を置いていく「糊伏せ」という工程。着物を染める前に色をつけたくない部分に糊でふたをして染料が染み込まないようにする作業です。

 (諸頭博さん)「(Qコツは?)はみ出さんように、泡ができるだけ入らんように。(Q泡が入るとどうなる?)泡が薄い膜やさかいに、そこに染料が入って、柄の中に色が入る」
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 次世代の担い手が減少する中で着物文化を継承していくことが重要だと言います。

 (諸頭博さん)「職人は増えるより亡くなる方が多いし、自分の友達でも半分くらい亡くなっていっていますね。まずこうゆう着物文化があるということを覚えてもらうのが大事」

 この後、約2週間かけて柄に糊が伏せられました。