「地下の流体」は恩恵もある 例えば有馬温泉

――地面の奥底での現象をどのように調査するんですか。
西村卓也教授:流体が上がってきたことは、GPSによって地表の膨らみでわかったんですが、元々地下に流体があるかどうかは電気抵抗、電気を流してどのぐらい流れやすいかっていうのを地下の構造を調べることによってわかります。普通の岩石ですと電気はほとんど流れないんですけれど、流体があると電気が流れやすくなります。その差を見ながら、流体がこういうとこにあるんじゃないかというような調査がされています。
――地下の流体は、ないと駄目なものなんですか。
流体があることで恩恵も受けていて、例えば有馬温泉は、プレートから上がってきた流体が、地表に出て温泉になっています。