元日に最大震度7を観測した能登半島地震。死者は202人に上っています。GPSなどを用いた測量データを基に、地震や断層運動などを研究する京都大学防災研究所の西村卓也教授に聞きました。なぜあれほど多くの家屋が倒壊したのか、西村教授によりますと、大きく3つの理由があるそうです。

――西村先生は元々、能登半島に注視していましたね。

西村卓也教授:能登半島では2020年12月から小さな地震が頻発して、地盤の隆起も観測されていましたので、この地域で大きな地震の可能性があるのではないかと、ずっと研究をしていました。

――GPSを使えば、地面の隆起や膨らみもわかるんですか。

そうです。1センチとか数ミリの精度で、地面の動きを把握することができます。