家屋倒壊が多かった「3つの理由」

――今回の地震では広範囲に家屋が被害を受けました。その理由は主に三つあり、まずは浅い震源だったこと。今回の震源の深さは16km、阪神淡路大震災の深さも16kmでした。二つ目は家屋が倒壊しやすい揺れの周期、間隔が1秒から2秒だったこと。三つ目は、元々古い家屋だったため倒壊が起こってしまったことです。
西村卓也教授:ひとつめについて、震源が浅いとそれだけ被害が大きくなります。また重要なのは、震源は「✕マーク」で表したりしますが、地震はその一点で起こってるわけではなく、広い面積で割れているんです。今回の地震や阪神・淡路大震災は深さ16kmから地表までの全体が割れてると考えていただいた方がよい。家の足元で断層がずれたため、非常に強い地震の揺れが起こったことになります。
――東日本大震災はどうだったんですか。
東日本大震災は震源の深さは24kmですが、深さ50kmぐらいから深さ0kmまで割れてます。ただそれが陸から遠い海の方でしたので、それほど陸の方まで強い揺れが伝わらなかったということになります。