地震を引き起こしたきっかけは「地下の流体か」

――今回の地震発生のメカニズムは西村先生によりますと「流体の存在」だといいます。流体とは、マグマやガスを含む地下にある水で、この流体が断層に入り込んで、断層をすべりやすくすることによって活断層を刺激したのでは、と考えられるそうです。
西村卓也教授: 日本列島の下には海のプレート(東日本は太平洋プレート、西日本はフィリピン海プレート)があり、列島下に潜り込むのと同時に、流体=水も地中深くへ移動します。地中で熱せられた流体がちょうど能登半島のところに上がってきて、水が供給されている状況です。能登半島だけではなくいろんなところで流体が上がっていると考えられています。全ての地震がそうというわけではないんですが、今回のように流体が入ってきたせいで発生したと考えられる地震もいくつか見つかっています。
