元日を襲った能登半島地震から1週間が経ちました。石川県ではいまなお、約2万8000人が避難生活を送っています。支えあいながら避難生活を送る人々を取材しました。

「子どもたちには、これ以上、つらい経験をさせたくない」

震災の爪痕に積もる雪…

藤森祥平キャスター
「ここは、焼け落ちてしまった輪島の朝市の現場です。警察と消防、20人以上が、雪の降る中、捜索活動を行っています」

地震発生後、大規模な火災が起きた石川県・輪島市で、雪かきをする子どもたちと出会いました。

ーー1週間経っていま、何に一番困っている?

小5男子「友達の情報。どこにおるか…」

小3男子「替える服がないから、服が欲しい…」

子どもたちの自宅は、住める状態ではありません。

子どもたちの父親 坂口竜吉さん(47)
「私たち家族はちょうど、揺れが始まったときに3階にいた。1階か2階にいたら、押しつぶされていた…」

坂口さんは、1階で、和食店を営んでいました。家族は、3階にいたため助かったといいます。

ただ、この先のことについては…

坂口竜吉さん
「いまある現実以外のことは、極力考えないように努力をしながら、毎日過ごしていて。『今日はよく頑張ったね』って避難所の人と話しながら。『よくやった』っていう繰り返しで…」

いまは自主避難所で過ごしているという坂口さん一家。
“子どもたちには、これ以上、つらい経験をさせたくない”と話していました。