■テコンドー・パリ五輪アジア大陸別予選 日本代表最終選考会(7日、奈良市・奈良学園大学)

パリ五輪アジア大陸別予選の日本代表最終選考会が7日に行われ、女子49キロ級代表決定戦で高校3年生の岡本留佳(17・佐賀工業高校・Hama House)が東京五輪5位入賞の山田美諭(30・城北信用金庫)に勝利し、大陸別予選の代表を掴んだ。

岡本は昨年の世界選手権・女子46キロ級で銅メダルを獲得し勢いに乗る期待の若手選手。昨年の春までバドミントン部にも所属し、テコンドーとの二刀流で競技に取り組んできた。

パリ五輪に繋がる代表決定戦では開始早々、岡本が得点の高い上段蹴りを決め主導権を握ると、バドミントンで鍛えた足腰を武器に素早いカウンターで得点を重ね、東京五輪日本代表の山田相手に2-0のストレートで下し、代表の座を手にした。

これで岡本は3月中国で行われるパリ五輪アジア大陸別予選に出場し、上位2位までに入れば出場枠を獲得し、パリ五輪日本代表に内定する。

パリ五輪アジア大陸別予選の日本代表となった岡本は「尊敬している先輩に勝ったことを無駄にしないように予選では2位までに入ってパリオリンピックの出場枠を獲得してメダルを獲りたいです」と意気込んだ。

敗れた山田は岡本に対して「周りのプレッシャーを感じずのびのびとやって、パリ五輪に出場してほしい」とエールを送った。

【各階級・日本代表戦 ※アジア大陸別予選に向けて】

・男子58キロ級・前田秀隆(22・大東文化大学)
「最高のパフォーマンスに持っていけるように全力を尽くすだけ。勝つしかないので国を背負っている限り獲りにいくしかない」

・男子68キロ級・岩城海翔 (22・大東文化大学)
「自分のスタイルを増やすのが課題。もっとレベルの高いスタイルにするのが目標。予選を勝ち抜いてパリ五輪で誰よりもいいメダルを掛けて日本に帰りたい」

・女子49キロ級 岡本留佳(17・佐賀工業高校・Hama House)
「日本代表のチャンスを無駄にはしたくない。パリ五輪の出場権を獲得してメダルを獲得したい。」

・女子57キロ級 加藤柚帆(20・大東文化大学)
「しっかり勝ち進んでパリ五輪でメダルを獲ることが目標」