石川県は、甚大な被害を受けた能登地域の6つの市と町での高齢者や障がい者、乳幼児などとその家族など要配慮者について希望があれば、南加賀を中心とした13の市町での旅館・ホテルで受け入れる「2次避難所」の設置に向け準備を進めています。

2次避難所の開設については、被災地以外の13の市と町、旅館・ホテル・公的施設などを活用する方向で準備を進めていますが、その前段階として、金沢のいしかわ総合スポーツセンターと小松市の施設に分けて、一旦、受け入れる方向で検討されています。

金沢には、陸路で移動する避難者のため小松には自衛隊の小松基地があり、ヘリなどで運ばれた避難者が時間差なく避難所に入ってもらうために設けられます。

避難の長期化が予想されることや避難所の環境は水やトイレが不足し、定員も飽和状態となっていることから、希望する要配慮者を優先的に避難所や自宅から移ってもらうものです。ここで避難者の希望などを聞きとり、各市町が提供する旅館やホテルなどに移る形となります。

馳知事は「できるだけ速やかに対応したい」と、週明けにも準備に入る考えを示しました。

また、応急仮設住宅も、12日に珠洲市と輪島市で約60戸着工する予定です。