北朝鮮は韓国との海上の境界線付近の海域で60発を超える砲撃を行いました。2日連続の砲撃で、韓国軍は「領土や国民を対象に挑発する場合は圧倒的な対応を行う」と警告しています。

韓国軍によりますと、北朝鮮は6日午後4時ごろから1時間にわたり、海上の南北の境界線に近い延坪島の北西で、60発以上の砲撃を行いました。

北朝鮮は5日にも延坪島の近くなどで200発を超える砲撃を行っていて、2日連続となります。

今回も韓国側で被害はなかったということですが、韓国軍は「朝鮮半島の平和を脅かし緊張を高める行為だ」と非難。「もし、北朝鮮が韓国の領土と国民を対象に挑発する場合は圧倒的な対応を行う」と警告しました。

韓国軍は5日には対抗措置として海上射撃訓練を実施しましたが、今回は行わない方針です。

北朝鮮軍は5日の砲撃後、射撃訓練の一環で砲弾を発射したものの、周辺地域に影響は及ぼしていないと主張していました。

韓国の延坪島は2010年北朝鮮による砲撃を受け、韓国軍兵士や民間人を含め死傷者が出ています。