衝撃的なデータを発見したのは「能登半島」だった


そして2021年、西村准教授は研究を進める中で衝撃的なデータを得た。大地震につながるかもしれない変化だった。

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「25年間のGPSのデータの中では、なかなか前例のないようなことが起こっているのではないかと思います」


前例のないデータがもたらされた場所、それは「能登半島」だった。能登半島最北端に位置する石川県珠洲市。このあたりの地盤が2020年12月ごろから3cmほど隆起する「謎の地殻変動」を察知したという。

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授 去年11月)
「国土地理院のGPSの観測点で、2020年の12月からこの観測点を中心に変動が観測されていまして。だいたい3cmくらい、2020年12月から2021年11月くらいまで隆起が観測されている場所です」