石川県輪島市で7階建てのビルが倒壊した現場では、3日夜、下敷きになっていた成人女性が消防に救出されました。
JNN取材団・当麻葵 記者「消防隊員により担架が運ばれてきて、オレンジ色のシートが張られて、中の状況は見えなくなりました。まもなく救助が行われるものとみられます」

女性は心肺停止の状態だということです。
石川県ではこれまでに輪島市で44人、珠洲市で23人など、合わせて78人の死亡が確認されています。

津波と地震で壊滅的な被害を受けた珠洲市では、4日朝も行方不明者の捜索や、倒れた家屋や家具の下敷きになった人の救助作業が続いています。男性が1人取り残されていると通報があった住宅では、応援に入っている神奈川県警が捜索していました。一方、ライフラインの復旧も進んでいません。
午前8時現在、石川県内14の自治体で断水が続いていて、輪島市では避難者が生活用水に使う水を汲んでいました。水を汲みに来た人住民は「母親が一人暮らしをしているので、帰省で来ていて、手を洗ったりする水が無いので…トイレの水だったら構わないので使おうかなと思って」と話していました。

生存率が急激に低下する地震発生から72時間が4日午後に迫る中、被災地では懸命の救出作業が続いています。