14階建て以上の建物で被害受けやすい

「長周期地震動」は、揺れの周期が大きくゆっくりとしていて、震源から数百キロ離れた場所でも揺れが伝わりやすいという特徴があります。そのため、地上の震度が小さくても、高層ビルなど高い建物に長く続く大きな揺れをもたらす恐れがあります。

長周期地震動が発生した場合、特に14階建て以上の高層ビルや建物で被害を受けやすいと言われています。

気象庁では、その際の揺れの大きさを4つの階級で発表します。

「長周期地震動」4つの階級

階級1では、室内で揺れを感じ、ブラインドなどが大きく揺れると想定されます。

階級2では、モノにつかまらないと歩くことが難しく、棚にある食器や本が落ちることがあります。

階級3では、立つことが困難になり、不安定なものは倒れるほどの揺れと想定されます。

階級4は、立つことができず、はわないと動くことができないほど大きな揺れです。

過去の例では、国内で階級3以上が観測される頻度は1年間に1、2回程度だということです。

福島県内の高層ビルは

高層ビルなどで発生しやすいということで、福島県内では、代表的なのが県内で最も高いビル、郡山市のビッグアイです。24階建てで全長132メールの高さがあります。

TUFの調べでは、県内でマンションや温泉宿など、14階建て以上の建物がビッグアイを含め11か所あることがわかりました。

高いビルでは揺れが10分以上続く場合もあります。揺れを感じたら、これまで同様、身の安全を第一に考えて行動してください。