「あの夏を取り戻せ」
「あの夏を取り戻せ」と名付けらたこの大会には、3年前、夏の甲子園に代わって開かれた都道府県ごとの独自大会で優勝するなどした全国42チームの元高校球児が参加。さまざまな交流イベントが行われた。

迎えた大会当日。聖隷クリストファー高校OBチームも、甲子園球場にやってきた。この日を前に、1つ喜ばしい情報が飛び込んでいた。抽選の結果、大橋さんが選手宣誓の大役を務めることになったのだ。
<聖隷クリストファー高校OB 大橋琉也さん>
「きのう練習したが、頑張って思いを伝えられればと思う」
聖隷OBナインには、もう1つうれしいことがあった。恩師・上村敏正監督が参加してくれたことだ。

<聖隷クリストファー高校 上村敏正監督>
「この場所に立つことはなかなか経験できることじゃないので、彼らの人生の中でいい1ページになればと思う。とにかく元気出して頑張ってやれということ」
いよいよ、聖隷OBナインが甲子園のグラウンドに立つ。上村監督がノッカーを務める中、5分間のシートノックが始まった。胸に「Christopher」、左袖には「SEIREI」を記された純白のユニホームを着た選手たちが史上初めて、甲子園球場のグラウンドに立った記念すべき瞬間だ。
<聖隷クリストファー高校OB 竹下楓介さん>
「最高。いろいろと相まって、特別な感じがする」

このあと行われたのが、大会のメインイベント全チーム揃っての入場行進。あの夏から3年の時を経て、ついにたどり着いた憧れの甲子園。夢舞台の土の感触を思いきり味わいながら、力強く踏みしめた。
いよいよ、注目の選手宣誓。大橋さん、一世一代の大役だ。