2020年、新型コロナの影響で中止となった「夏の甲子園」。多くの球児が夢を絶たれた。人生の大きな目標を失った「あの夏」を取り戻すために、聖隷クリストファー高校のOBが3年越しの甲子園の舞台に立った。

11月29日、秋の甲子園球場。「聖隷クリストファー高校」のユニホームに身を包む選手たち。ただ、彼らは、高校生ではない。甲子園という憧れの舞台を奪われた“あの夏”を取り戻したいー、特別な思いでこの地を訪れた。

聖隷クリストファー高校出身、亜細亜大学・準硬式野球部の保坂将輝さん。小学生以来“野球一筋”だったが、高校時代に、ある大きな心残りがあった。