涙が出るほどありがたかったが…申し訳ない

<上海小籠包 祥瑞オーナー 金綺春さん>
「SNSに投稿し、結果的に多くのお客さんに来てもらったことは本当に感謝しています。家族で来てくれて、『いつもは仕事の付き合いだけど、きょうは家族を連れて来られてよかった』とおっしゃってくれる方もいて、涙が出るほどありがたかったです。

でも、いまはかえって申し訳なく感じています。というのは、私たちも、もう少し前に予約確認すればよかったという部分もあったので、そんなことでSNSを通じてお客さんに気を使わせてしまったことは反省しています」

しかし、この予約の確認作業というものにも、最近の社会情勢が反映していると、同業者の吉田さんは同情します。

<健康居酒屋 しぞ〜か 魚 to畑 吉田清治さん>
「いまの飲食店は従業員の確保が難しい。時給1,200円でも、なかなか人が集まらない。そんな状況で、忘新年会などで多い日は予約が数十件あるので、すべてに電話で確認していると、すぐに出てくれない人もいると、1時間や2時間も従業員をとられてしまうことになり、確認しきれないこともある」

Q.突然のキャンセルの場合はどうしている?
「キャンセル料を払おうとしてくれるお客さんも中にはいるけど、もらっても半額くらいにしていて、ほとんどの場合は『また来てください』とお願いして済ますことが多い」

<上海小籠包 祥瑞オーナー 金綺春さん>
「コロナ以降、体調不良などで直前にキャンセルするお客さんが増えたような気もしますが、それは仕方ないです。ただ、それでも連絡があるとないとでは全然違うので、少しでも早く連絡をいただけると助かります」