初めての『大キャンセル』に動転…思わず愚痴が

小籠包など点心料理が人気の「祥瑞」。忘年会の予約や常連客からの問い合わせも入って、忙しい年末でした。貸し切りということで、他の客には断りを入れていただけに、前日になって40席分、売上金額にして20万円近くがなくなり、かなり慌ててしまったといいます。

<上海小籠包 祥瑞オーナー 金綺春さん>
「こちらの確認が足りなかったので、仕方ないと思ったのですが、食材も調達していたので、なんとかならないかと思って、SNSで事情を説明し、SOSを出しました」

「祥瑞」では、小籠包などは生地から作り、職人が手で一つ一つ包んでから竹製のせいろで蒸し上げる本格的な点心料理を大切にしていますが、料理の提供に時間がかかると言って、頼んだ料理が出来上がってからキャンセルされるケースもあり、心を傷めることもあったといいます。開店してから14年間で初めてという大人数のキャンセルで気が動転したため、SNSの投稿が愚痴っぽくなってしまったことは反省しています。

ガーン!明日上海小籠包祥瑞を貸し切りにしたお客様に予約の人数確認したら、予約してないと言われました。
ええええというしかないですが、
すみません、お断りした皆様、
席ガラガラです。
全席空いてます。
確認してないこちらも悪いですが、、、
貸切キャンセルは普通連絡しますよね?(原文ママ)

この投稿に反応したのが、静岡市内で「健康居酒屋 しぞ〜か 魚 to畑」を3店舗を営む吉田清治さん。同じ飲食業で、自身の店でも年に1回程度ある“ハプニング”ということで、自身のSNS上で祥瑞の状況を伝え、応援メッセージを送りました。

飲食店では、ほんと稀にあります。
貸切予約トラブル。
明日は、小籠包祥瑞のお席空いてしまったようです。ご協力お願いします。
小籠包がめちゃくちゃ美味しいですよ。

<健康居酒屋 しぞ〜か 魚 to畑 吉田清治さん>
「うちでも遅い時間、例えば、夜9時から2人席を予約と電話しておいて、来ないお客さんとか、月に数回、少人数の予約キャンセルみたいなことはあるけど、貸し切り分がキャンセルとなると大変だと思って」

こうした同業者からの応援メッセージもあってか、仲間の客が当日に店に来てくれて、予約の半分の20席以上は埋まったそうです。