「サトウさんチケット」

野々村
結構、何でもやりました。「午前5時10分からの5分間だけなら」と言われれば、「分かりました!」と行って、5分間だけでもコンサドーレの週末ゲームを紹介しました。

野々村
各局にサッカー好きな人とかラグビー好きな人をいかに作れるかが相当重要で、目指したほうがいい。広報担当者は、そういう人をコミュニケーション取りながら育てていくことも、クラブとして狙うぐらいのつもりで、やった方がいいのかなと思いましたね。お金あるならいろんなプロモーションができるけど、ない中でとなると、やっぱり一番威力があるのはまだまだローカルの地上波だと思います。

札幌がメディアに取り上げてもらうため、実際に行った企画が、開幕戦の日付(3月10日)の語呂に合わせ「サトウ(310)さん」は、310円で試合を観戦できる「サトウさん限定特別観戦チケット」。野々村社長がサポーターのお願いを聞いてくれる「ののさんおねだり回数券」。さらに、サポーターの人気投票で練習試合のスタメンを決める「AKB的スタメン投票」など。ユニークなものばかりだ。

新城健太アナウンサー
ホーム開幕ゲームで、日付が3月10日だったことで”サトウさん”は観戦料が310円。”サトウさん”には相当うれしい企画だと思います。

野々村
めちゃめちゃくだらないですね。でも、結構なサトウさん(約800人)が集結してくれました。もう、この頃になると、(クラブ)スタッフが遊び始めています。これ別に、僕が「やろうよ」って言ったわけでは全然ない。スタッフがいろんなことを考え、「あいつ使うか、野々村」みたいな感じだったと思いますよ。

新城
五郎丸さんは、こうしたユーモアな企画をどう思いますか。

五郎丸歩 静岡ブルーレヴズCRO
5月60日(ごろうまる)がないのが残念です。

野々村
“5月60日”作っちゃえばいい。まあ、採算は取れないですよね。でも、こういうくだらない企画を打ち出さないと、新聞にも載せてもらえない時代だったんです。

五郎丸
野々村さんには相談しやすそうですよね。大体の上司だったら「ちょっとやめとこうかな」となりますけど。野々村さん、なんかそういうのはなさそうです。

野々村
僕は本当、好きにやってくれって感じです。「もう聞きに来なくていい」って言っていました。