■選挙活動中の警備体制は?過去にも…

山形純菜キャスター:
安倍元総理が銃撃された現場の状況を見ていきます。
SPや県警の警護がある中で起きてしまいました。安倍元総理が応援演説を行っていたのは奈良市にある、近鉄大和西大寺駅前の北口ロータリーです。


SNSなどの映像によりますと、演説が始まる直前、安倍元総理はガードレールで囲まれたところにいました。そして聴衆は左右の歩道に集まっていたといいます。逮捕された山上容疑者は安倍元総理の右斜め後ろにいたとみられています。
そして演説が始まってすぐ、山上容疑者はゆっくり歩いて安倍元総理の背後に移動。そして近づきながら2発発砲。この2発目が安倍元総理に命中したとみられています。


こうした政治家への襲撃事件、過去にもありました。
1992年、金丸信自民党副総裁(当時)が栃木県内で講演後拳銃で狙撃されましたが、幸いけがはありませんでした。
1994年、細川護熙元総理。総理辞任から約1か月後、都内のホテルのロビーにいたところ、右翼団体の構成員だった男が天井に発砲、こちらも幸いケガはありませんでした。


そして選挙活動中で言いますと、2007年、伊藤一長長崎市長(当時)がJR長崎駅近くの選挙事務所前で暴力団幹部に拳銃で撃たれ亡くなりました
また1960年、安倍元総理の祖父・岸信介総理(当時)が総理官邸で右翼活動家に刃物で刺され重傷を負うという事件がありました。