「迷惑だからやめて」“うるう秒”の調整は不評⁉
「うるう年」ならぬ“うるう秒”も存在します。これは地球の回転速度にムラがあることから、自転と300年に1秒の誤差しか生じない高精度の「セシウム133原子時計」の時刻との間に差ができるのが原因です。この解消のため、国際機関が1秒を「足したり、引いたり」してます。
国立天文台のホームページでは「1972年にうるう秒による調整が開始されて以来、2014年末までに25回の“うるう秒”(いずれも1秒を挿入)が実施されました」と説明されています。

しかし、この“うるう秒”の調整はデジタル全盛時代には迷惑な行為だというのです。2012年に行われた1秒の挿入により、航空券予約サービスやSNSサイトなどのサーバーで世界規模の障害が発生。“うるう秒”によってどのようなトラブルが起こるか予想がつかないため、IT業界からブーイングが起こりました。そのため、これを受けた国際度量衡局(BIPM)は2035年までに“うるう秒”に変わる対応策を考えることになっています。
天体の「ゆらぎ」が生み出す特別な1日を有意義に
日本では「うるう年に『逆打ち』(逆回り)で四国八十八ヶ所巡りをするとご利益が3倍」「うるう年にお墓や家を建てたり、車を買ってはいけない」などさまざまな言い伝えが残る「うるう年」。アイルランドなどでは、2月29日に女性からのプロポーズを受けた男性は断ってはいけないという“ロマンチック”な伝統もあるようです。
地球の自転と公転の「ゆらぎ」によってもたらされる特別なプラス1日をあなたなら、どのように過ごしますか。