オリンピックとうるう年の複雑な関係
実際は「年齢計算ニ関スル法律」が適用されることになります。この法律では、年齢を計算する時に生まれた日を初日に算入することを定めています。例えば、2024年2月29日生まれの人は、翌年の2月28日の24時に満1歳になるということです。法律上では、実際の誕生日の前日に年を取るということです。
「うるう年」は、オリンピック開催年と覚えている人も多いと思います。東京オリンピックも本来であれば2020年、「うるう年」に開催される予定でしたが、コロナ禍で1年延期して無観客開催となりました。
「うるう年」とオリンピックの関係は第1回アテネ大会が1896年に行われたことから始まります。1896年が「うるう年」だったのです。しかし、オリンピックの開催年が必ずしも「うるう年」とは限らないのだそうです。これは4年ごとに1日追加するだけでは“誤差”を完璧にが解消できないため、3つの法則を作って「うるう年」を定義しているからです。

これに当てはめると1900年のパリ大会は、100で割り切れたので、「うるう年」ではありませんでした。これを平年と呼びます。一方、2000年のシドニーオリンピックも100で割り切れたので平年、と思いきや「法則3、400で割り切れる」が適用され「うるう年」となりました。