孤立していた妊婦のゆきさんが、周りの人を信じて子育てに励んでいます。
 
ゆきさん
「妊娠してから出会った人、みんなよくしてくれる。施設の人だからっていうのはあるけど、出会えてよかったと思える人たち。出会えてよかった」

 妊娠・出産・産後ケア…支援が必要な女性たちがその網からこぼれ落ちないよう、切れ目のない支援が求められます。

《スタジオ》
 ゆきさんが利用する産後ケアは、札幌市の事業で1000円~2500円で利用できます。
 対象は、6か月未満の赤ちゃんとお母さん。
 孤立妊婦だけでなく、「育児の疲れから体と心の調子がすぐれない」などの悩みがある女性ならば誰でも利用できます。

 孤立妊婦に関しては、妊娠・出産・産後とさまざまな場面で切れ目のない支援が必要です。
 ただ、支援機関は「保健所」「リリア(民間)」「母子生活支援施設」などバラバラで、互いに連携はとっているものの、例えば出産直後に施設を移らざるを得なく、一から信頼関係を築く必要があったり、支援方針が変わったりするなど、課題があります。

 政府は来年度の予算で、特定妊婦はじめ支援が必要な妊婦に、切れ目のない支援のために拡充していく方針です。