「文化と言えば変だがその認識があったと思う」

一方、愛知県瀬戸市出身の鈴木淳司前総務大臣は在任中、一貫して派閥からのキックバックがあったことを否定していました。ところが。

(鈴木淳司前総務大臣 15日)
「5年間で総額60万円、派閥から還流(キックバック)されていた。秘書が派閥から現金で受け取り、その都度私に報告の後、事務所で保管していた」

辞任してから一転。15日、新旧大臣の引き継ぎで総務省を訪れたのに合わせ、報道陣に対し、派閥からキックバックを受け、収支報告書に記載していなかったことを明らかにしました。

(鈴木淳司前総務大臣 15日)
「活動費として配られたもので、裏金として受け取った認識はなかった。活動費としての理解でいたために、政治資金収支報告書に記載しなければいけないという発想には至っていなかった」

速やかに収支報告書を訂正する方針を示しました。さらに、驚きの発言が。

(鈴木淳司前総務大臣 15日)
「この世界で(還流は)文化と言えば変だがその認識があったと思う」

この言動にはSNSでも大きな反響が。

「不倫は文化みたいに言うのやめろ」
「総務大臣はそもそも政治資金規正法の所管大臣ではないのか?」

この鈴木前総務大臣の「“キックバック”は文化」発言…問題視する意見が様々飛び交いましたが、鈴木前総務大臣は辞表を提出した14日には、CBCの取材の中で、こう話していました。

(大石邦彦アンカーマン)
「認識甘かった?」
(鈴木淳司前総務大臣 14日)
「今から言えば甘い。これまで文化であった。これまでは不思議に思っていなかった。多くの議員がそう」

また、鈴木前総務大臣は12月15日にはこんな発言も。

(鈴木淳司前総務大臣 15日)
「私も地方議員をやっていたが、県連とかからいわゆる売り上げに対して一定の経費分があることはある」

キックバックは全国にまん延している『文化』なのでしょうか?