■携帯扇風機、イヤホン、電子タバコもご用心! 暑さだけでなく強い衝撃も危険
リチウムイオン電池は、スマホ、バッテリー以外にも、携帯用扇風機、携帯ゲーム機、ワイヤレスイヤホン、電子タバコなどにも使われています。
こういったものは暑さだけではなく、実は持ち歩くときにも注意が必要なんです。
ーー街の中を歩く男性。気温が上がって、強い日差しが照り付けている。そんなときに、リュックから携帯用扇風機を取り出しますが、落としてしまいました。

皆さんもこういった経験はあると思うんですけれども、実はこういったものを使い続けていると、首もとで突然、破裂して大ケガにつながってしまうという危険性があるということです。

中に入っているリチウムイオン電池は、暑さではなく「強い衝撃」でも、破裂・発火に繋がる可能性があるということです。
ホランキャスター:
これは落としたことが危険ということですね?
齋藤キャスター:
衝撃が加わってしまったことによって破裂してしまったということ。
井上キャスター:
落としても使えたら、使い続けちゃいますよね。
齋藤キャスター:
落とした場合は、極力使用を避けた方が良いです。そして、捨てるときにも注意が必要です。一般のゴミと一緒に捨てると、処理施設でつぶされて発火する可能性があります。自治体のルールに従って、適切に分別して処分してください。
ここまでリチウムイオン電池を見てきましたけれども、暑さによって、身近なものも破裂する危険性があります。それが“清涼飲料水用ペットボトル”です。
夏の車内で、気温約60度ぐらいになってしまったとき、ペットボトルの中の圧力が上昇し、容器が変形してしまいます。特に炭酸飲料は、容器が破裂したり、開栓時キャップを取ったときにキャップが飛んでしまったりする危険性があります。
こちらは、6月末の2日間、炎天下の車内に放置した未開封の炭酸用ペットボトルです。

スペースがありますよね。この分、ペットボトルが膨張したということになります。
萩谷弁護士:
中で蒸発したのかなと思ってしまいそうですが、膨張してしまったんですね。
ホランキャスター:
それは炭酸だからっていうことなんですか?
齋藤キャスター:
炭酸というのもありますが、炭酸以外でも危険性はあります。飲み残しがあり、キャップがついている飲み物の場合、夏の屋内(約30度)で放置していると、細菌などが増殖して発酵してしまう。これが破裂の危険性につながります。飲み切るのがよいのですが、飲み残した場合は冷蔵庫で保管するのがいいかなと思います。車以外でも、家の中で30度くらいになることはあると思いますので、気をつける必要があります。
井上キャスター:
当然のことで、頭では分かっていても、飲み残しを置いてしまうって、車とかありがちですよね。
萩谷弁護士:
あとは、夏だと制汗剤やスプレーとかも、暑いところに置いておくと危なそうですよね。