ドジャースへの移籍 ファンにはどう受け入れられていくのか
エンゼルスとドジャースの一つの違いとして、番記者の数があります。
笹田さんによると、エンゼルスは3人、ドジャースは10人以上、メディアの注目度が圧倒的に違うので、大谷さんがどういったメディア対応を含めて活躍をしていくのか。
また、ドジャースは伝統的な球団でもあるので、ファンがとても熱狂的。試合に負けていたりすると、大ブーイングや観客が試合中に遊び始めてしまうこともある。
こういった中で、大谷さんがどうファンを魅了していくのか、というところも非常に楽しみです。
井上キャスター:
これまで日本人のスーパースターは、どちらかというと寡黙で、グラウンド上では感情をあまり表さない“武士のような強い姿”が受け入れられていた。
でも大谷選手はアスリート像のかっこよさ、感情も表現しますし、そういったものはアメリカではどう捉えられていますか。

笹田さん:
感情を表に出すプレーというのは、どちらかというと南米系のファンやメキシコのファンの方はとても喜びます。
その一方で、アメリカには保守的なファンが日本以上にたくさんいます。寡黙に何も言わずにクールにベンチに帰ってくる、そういうものを求めるファンもいますので、一様に感情表現が良い悪いというのは、簡単な答えではないんですけども、両方のファンがいますね。
井上キャスター:
笹田さんは今回の会見に出席できませんでしたが、いま大谷さんに会える会見に出席して一つだけ質問できるとしたら、何という質問を投げかけますか。
笹田さん:
大谷選手は「勝ちたいんだ」、「それでドジャースを選んだ」と言っていたんですが、「『勝ちたい』の他に、なぜドジャースだったのか?」。これはすごく興味がありますね。
なぜかというと、大谷選手はエンゼルスを本当に愛していました。そして、完璧な環境をエンゼルスは与えていました。そういった中で、「勝ちたいだけでドジャースを選んだのか」。僕はそうじゃないと思います。何かドジャースに惹かれるものがあったと思う。それを聞きたいですね。
井上キャスター:
前日の夜に決めた、ということはギリギリまで悩んでいたことの裏返しだと思います。エンゼルスに決めたときも、あまり理由は喋らなかった。今回もちょっと煙に巻きましたよね。
笹田さん:
そうですね、前回も「フィーリング」という言葉でごまかしたんですけれども、大谷選手は、言ってるようで実は本音がなかなか見えてこないんですね。
でも最後までドジャースから条件をもらったネズ・バレロ氏が最後にもう一度エンゼルスに投げかけてる。そこで条件が出てこなかった。もし条件が出てきたらどういう結末になってたんだろう、これはとても興味がありました。