大谷翔平選手のドジャース入団会見が行われましたが、そのなかでも「常に挑戦したい」という言葉に注目しました。また、来季ドジャースでも活躍できるのか、メジャーリーグ取材歴29年の笹田さんに聞きました。
ドジャースに入団へ 大谷選手これまでの軌跡
熊崎風斗キャスター:
まさに今日は大谷選手一色と言ってもいいかもしれません。会見で様々なことを語られましたが、「常に挑戦したい、ドジャースに決めたこともチャレンジ」。この言葉に注目します。
やはり大谷選手の野球人生をこれまで振り返ってみても、“挑戦の歴史”ということが言えます。
2012年から振り返ります。高校3年生のとき「メジャー挑戦」をこの時点で表明した。常に挑戦ということで、先を見据えていた大谷選手です。
日本ハムに入団して、当時「『二刀流』というのは、どういうことなんだ?」と思いましたが、この二刀流にも挑戦しました。そして、当時「誰もやったことのないことをやりたい」と話していました。そして実際、結果も伴いメジャーに行くことになりました。
2017年、エンゼルス入団(当時23歳)のとき、日本で二刀流をやり、メジャーリーグでも二刀流で投打同時出場。そしてホームラン王やMVPも獲得し、結果を残しました。
井上貴博キャスター:
この歴史があって、大谷選手は「英語が上手」と言われてる中で、会見では日本語を使う。これはイチローさんもそうでしたし、「細かいニュアンスの齟齬をなくしたい。だからこそ、一平さんがいるんだったら任せる」というスタイルをとっているんだと思いますが、やはり「英語を喋れるんだったら英語で喋るべき」という意見もありますし、「一平さんがいるんだから、一平さんに任せればいい」という意見もあります。その部分は、アメリカ人の受け止めはどうなのですか?

メジャーリーグ取材歴29年 笹田幸嗣さん:
正直なところを言いますと、どんなに拙い英語でも自分の言葉で伝えることが一番だと思います。
ただ、野球選手というのは、細かい言葉のニュアンスを取られます、揚げ足を取られます。そういうところの怖さを日本人選手はみんな持っていて、メディアに話すとき、会見などは通訳を使うわけです。
ただ普通の選手、ダルビッシュ選手や松井さん、イチローさんも、会見ではない場合は直接自分の言葉で話してる言葉をたくさん目にしました。そういう点では、これから大谷選手にはそういった機会を増やして欲しいなと思います。