国の文化審議会は、長崎県島原市の島原城近くに残る武家屋敷「堤内家住宅」の主屋と、門や石塀の2件について、国の有形文化財に登録するよう、このほど文部科学大臣に答申しました。

国の有形文化財に登録するよう答申されたのは、長崎県島原市先魁町に残る武家屋敷「堤内家住宅」の敷地内にある主屋と、門や石塀の2件です。

大正後期に建てられた主屋は、組子を使った繊細なつくりの書院や、小部屋がずれながら続き、部屋から庭を鑑賞できる雁行型の間取りが特徴です。

もう一件は、大正後期の門と江戸後期のものと見られる石塀です。

門は、石造りの角柱で、両脇に続く石塀は、崩れにくさを追求し、安山岩を隙間なく積み上げた「亀甲積み」です。

いずれも「国土の歴史的景観に寄与している」として、国の有形文化財とするよう答申されました。

登録されれば、長崎県内の有形文化財の建造物は131件となります。