動物の骨や皮でつくる接着剤
そして、日本画を描く上で重要な素材が、「膠(にかわ)」と呼ばれる接着剤です。

膠とは、動物の骨や皮、腸などを煮込んで、コラーゲンを濃縮し、固めて作られたものです。
これは牛を原料とする膠ですが、以前は、鹿の角などから作る膠が主に使われていました。

嘉藤奈緒子アナウンサー:「こちらが膠で溶いたもの、こちらが水で溶いたものです」

膠の接着力を確かめるため水で溶いたものと比較すると…
嘉藤奈緒子アナウンサー:「すごい!(水で溶いたものは)取れました。パラパラっと」「膠は(絵具が)取れないので、しっかりとのりの役割をしています」

網谷さんにとっての日本画の魅力とは。

日本画家 網谷真佐美さん:「物質感がダイレクトに画面から感じられるというのが1番の魅力だと思います。立てて描くと、重力で岩絵具の荒い絵具がザラザラっと落ちて、下に引っかかっていくというのも面白い表現のひとつ」
